「せっかく大切に育てた南国の花や観葉植物を、冬の寒さで枯らしたくない…」
そう思って室内に入れたものの、朝方の冷え込みや乾燥で失敗してしまうケースは後を絶ちません。 熱帯原産の植物にとって、日本の冬は過酷な戦いです。
今回は、植物の「寒がり度」に合わせた適切な管理法と、25年の経験から言える注意点をまとめました。
熱帯や亜熱帯原産の植物は日本の冬を寒がります。
霜にあたると枯れてしまう植物も多いですよね。
ここでは寒がりの植物の冬越しについて考えてみましょう。
寒がりの植物
バンダやコチョウラン、デンファレのような高温性の洋ランやポインセチアやセントポーリアのような鉢花は最低温度15度が目安です。
マンゴーやアボガドのような熱帯果実や多くの観葉植物や多肉植物も寒がりですね。
気密性の高いマンションで寝る前まで20度前後の室温に維持しておいても、厳冬期には朝には15度を下回ることがあるので要注意です。
室内用のガラス温室やビニール温室に入れて寝る前にしっかりガラス戸などを閉めて保温するか、1日中エアコンをつけておく必要があります。
洋ラン栽培家のみなさんは越冬部屋を用意してエアコンで管理されているようです。
底面加温式の植物用ヒーターもありますが、鉢土が暖かくて葉先が冷たくなるので、おすすめしません。
室内で管理する場合は高光量の植物用LEDランプの設置をおすすめします。
屋外にスペースがある場合は大き目の屋外用ビニール温室に温室用ファンヒータで加温する方法もあります。
ただし、晴れの日には室温が上がりすぎて蒸れるので、戸を少しあけるなど、こまめに対応する必要があります。
小型のフレームやビニール温室では温度管理がむずかしく、このグループの植物には適しません。
やや寒がりの植物
シンビジウムやデンドロビウム、オンシジウム、ミニカトレアや日本で育種されたミニデンファレなどの中温性の洋ランがこのグループに入ります。
ハイビスカスやブーゲンビリア、マンデビラ、クンシラン、エラチオールベゴニア、シクラメンなどの鉢花や、グズマニアや栄養系のコリウスなどの中温性の観葉植物もこのグループです。
これらの植物は最低温度7度を維持できれば冬越し可能です。
ただし品種によっては寒さに弱いものもあるので、ご注意ください。
基本的な対応は「寒がりの植物」と同じですが、マンションなどのある程度気密性の高い室内であれば、人間が快適に暮らせるようであれば、特に夜間の加温などは必要ないでしょう。
ただし、玄関や窓辺などは朝方は冷え込みますので、夜間に温度が下がりにくい場所に移動させましょう。
ビニールの鉢用の保護カバーを使う人もおられますが、効果は限定的です。
暖地では屋外の温室やフレームで無加温で越冬できる場合もありますが、近年は時々寒波が来て冷え込むことがあるので、植物が痛んだり枯れたりする場合があることを覚悟する必要があります。
蒸れにも乾燥にも注意!
寒がりの植物の越冬時に失敗しやすいのは日中に温度が上がって蒸れてしまうことです。
多肉植物はもちろん、洋ランや山野草、鉢花の中にも蒸れると病気になりやすいものが多いので、風通しには注意してください。
エアコンやサーキュレータなどで室内の空気を動かすのが効果的ですね。
逆に乾燥しすぎるとハダニが発生します。
時々、室温になじませた水で葉や茎に霧吹きしてあげましょう。
ただし、葉や株もとに水が残っていると病気になりやすいので、しばらくしたらふき取ってあげましょう。
冬の寒さも怖いですが、実は園芸家にとって最大の試練は『夏』です。25年やってる私でも、実は今年3つ枯らしてしまいました…。その手痛い失敗から学んだ対策は、この本にまとめています。
枯らせてしまう前に、知っておいてほしい「魔法の裏技」があります。 『園芸植物と共に夏を生きる』をAmazonでチェックする ※Kindle Unlimited(読み放題)なら0円で今すぐ読めます。
.png)
コメント