1月の園芸作業について簡単に解説いたします。
東京や大阪を基準としておりますので、寒地や暖地では、適宜、時期をずらしたり、寒地や暖地での特別の作業が必要となる場合もあります。
個々の植物の育て方については、インターネット園芸大事典もご参照ください。
バラの園芸作業
基本的にバラは真冬に強剪定をおこないます。
ハイブリッドティーなどの強健な品種で、健康な株だと地面から40cmくらいに切り詰めても大丈夫です。
通常は、昨年の冬に強剪定したひとつ上の節で切ります。
これらの株では細くて弱い枝は枝元から切り取り、強い枝だけを強剪定します。
ただし、シュラブローズやツルバラなどの柔らかい枝を出す品種では剪定が強すぎると生育不良になることがあります。
枝が太くても柔らかい場合には、通常の強剪定より2,3節上で切ると良いでしょう。
ツルバラについてはツルバラの誘引と剪定をご参照ください。
なお、お庭の一番奥にバラを植える場合は、剪定が強すぎると花の時期でも背が低くて、花が見えないということにもなりかねないので、そのあたりはお庭の配置なども考慮して剪定してください。
また、大苗の植え付けも真冬におこないます。
詳しくはバラの大苗の植え付けをごらんください。
1月下旬には寒肥やりもできます。
骨粉などを含んだ有機質肥料を株元から少し離して漉き込んであげてください。
クレマチスの園芸作業
鉢植えのクレマチスは北風が当たらず、鉢土が凍らないような軒下などで管理します。
長期間、雪が積もるような場所も避けてください。
鉢土の上にはピートモスや腐葉土などを5cm以上敷き詰めて防寒するといいでしょう。
ただし、クレマチスは乾燥を嫌いますので、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中にたっぷり水やりしてください。
肥料は施しません。剪定もこの時期には行いません。
庭植えのクレマチスの場合は、水やりは不要ですが、株元の防寒はした方が安心でしょう。
洋ランの園芸作業
洋ランは1月には入室していることでしょう。
室内でも窓際などは温度が下がるので、高温性の洋ランは置かないようにしましょう。
また、ストーブの近くなど温風が直接当たる場所も避けましょう。
暖房する部屋に置く場合は、1週間に1回程度、通常よりやや少なめの水やりをしましょう。
温度が低い場所に置く場合は、乾かし気味に管理する方が無難です。
開花中の洋ランも同じような管理でいいですが、温度が高過ぎると花が早く傷みますし、温度が低すぎると根腐れして枯れてしまう恐れがあります。
乾燥しすぎる場合は葉水をあげてもいいですが、換気が悪いと病気になりやすいので注意しましょう。
花木、庭木の園芸作業
1月は落葉樹の剪定の適期です。
葉がないので樹形を確認しやすく、切り口から枯れこみにくいので、ノコギリを使った強い剪定が可能です。
最近は暖冬傾向なので、早咲きのウメやサクラが開花することがあります。
その時には水切れにならないように注意しましょう。
マツの透かし選定やモミアゲもこの時期に行います。
鉢花の園芸作業
植物の耐寒性に応じて、入室させるもの、屋外のフレームに入れるもの、軒下などで管理するだけのもの、というように分類してください。
寒さに強い植物をフレームなどに入れると、徒長したり、病害虫が付いたりと、必ずしも過保護は良くありません。
冬越しの詳細はフレームでの冬越しや鉢花の冬越し、室内での冬越しなどをご参照ください。
山野草の園芸作業
日本サクラソウやシャジン類は植え替えの適期です。
ウメバチソウの種まきも、この時期に行います。
水やりは、休眠中の植物は過湿にならないように、開花中や生育中の植物は水切れしないように注意が必要です。
屋外のフレームや簡易温室では晴れた日の昼間は蒸れやすいので、こまめに換気するようにしましょう。
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