光 足りてますか?

東洋ラン

これは昨年の1月にメールマガジン「お花大好き!」で公開した記事です。「お花大好き!」では毎週木曜日にガーデニング関係の最新記事を配信しています。


地球温暖化によって猛暑になることが多くなっていますが、だからと言って必ずしも暖冬とは限らないのが不思議ですよね。

それに暖冬といっても洋ランや観葉植物、熱帯花木のような寒がりの植物は、さすがに厳冬期には室内に取り込むべきです。

室内で植物を育てる場合に一番問題になるのは実は光!

室内は明るいように見えても実は屋外に比べてずっと暗いんです。

そこで、今回は明るさの指標となる照度の測り方と、それぞれの植物でどれくらいの照度が必要かを解説いたします。

最低生育照度係数

多くの植物は葉を出したり花を咲かせたりしなくても光合成するための光が必要です。

最低生育照度係数というのは植物が枯れないために必要最低限の照度のことで、この照度を10時間浴び続けることを前提としています。

たとえば500ルクスの光を10時間浴びると照度係数は500,12時間浴びると照度係数は600になります。

ただし、長時間の照射は植物に害を与えることがあるので、人間が寝る時には照明を消す方がいいでしょう。

なお、光源から出る光の波長によって光合成の効率が変わりますが、最近の植物育成用のLEDランプは太陽の光とそんなに違いなくなっています。

照度を測ってみよう

楽天などでも照度を測る照度計が売られていますが、学術研究目的でなければそんなに高価なものは必要ありません。

ただ、できれば採光部が本体からある程度離れるタイプの方が自分の陰が入らずに便利です。

実はスマホ用の無料のアプリもあります。

私が使っているのはQUAPIX Liteというアプリで、慣れればそれなりに使える優れものです。

ちなみにQUAPIX Liteで私が今使っているキーボードでの照度を測ると250ルクスしかありませんでした。

私が室内で使っている植物育成用LEDライトの直下2cmで12200ルクス、直下40cmで900ルクスでした。

冬の薄曇りの日の屋外で14300ルクス、直射日光が入る室内の窓辺で15400ルクスでした。

実際に測定してみると、採光部の向きにより照度は大きく異なり、太陽やLEDライトに向けると照度は高いですが、反対向きだと非常に暗いことがわかります。

また、LEDライトからの距離でも照度は大きく異なります。

どのくらいの光が必要?

では、それぞれの植物の最低生育照度係数などのくらいでしょうか。

最低生育照度係数は生きていく最低限を示すものなので、葉を出したり花を咲かせたりするにはもっと強い光が必要です。

冬越しできる最低限度とお考え下さい。

セントポーリア

昔から室内園芸の代表のセントポーリアの最低生育照度係数は500です。

ポトスやヘデラ、テーブルヤシなどの観葉植物も500です。

ただし、私のパソコンデスクの上では12時間照明でも300なので、大幅に不足していることがわかります。

オモトなどの和の日陰の植物もこのグループですね。

逆にこのグループの植物は、光量の強いLEDライトに近づけすぎると葉焼けしてしまいます。

マンリョウ

マンリョウ、センリョウなどの実物は1000必要です。

観音竹も1000。玄関の内側で青息吐息の観音竹をよく見かけます。

ちなみにアザレアやブライダルベールもこのグループです。

私は室内の植物育成用蛍光灯の下で真冬にアザレアを開花させたことがあります。

ポインセチア、シクラメン

ポインセチアやブーゲンビリアになると2000必要です。

これはかなり気合を入れて植物用LEDライトを設置しないと冬に弱ってしまうことを意味します。

コチョウランやデンドロビウムなどの洋ランや君子蘭、アジサイやシクラメン、サンタンカ、ツバキなど日陰に強い植物がここに入ります。

シクラメンの夏越しに失敗する本当の理由は、冬越し時の光量不足ということがよくあります。

ちなみに、この記事の表紙画像のシクラメンはおととしのクリスマスに買ったものですが、昨年のクリスマスごろから咲きだして1月中旬で満開になってます。

上に見える白い棒状のものが植物育成用のLEDライト。

逆に観葉植物でもクロトンやパキラなどもこのグループで、比較的光が必要なことがわかりますね。

バラ

バラやクリスマスローズ、エラチオールベゴニア、コニファーやアロエなどは3000必要になります。

このあたりの植物は屋外で霜よけなどをして越冬させるべきでしょう。

洋ランでもカトレアやバンダがここに入ります。カトレアやバンダは屋外というわけにはいきませんが、ミニカトレア類の中にはもう少し弱い光でも大丈夫な種類もあります。

意外なのはエアープランツやワイヤープランツがここに入ること。

もともと乾燥した日なたの植物なので、ずっと室内だと弱ってしまいます。

ハイビスカス

4000必要なのはハイビスカスやゼラニウム、フクシアやプリムラ類、ハゴロモジャスミンなど。サボテン類や多くの多肉植物もこのクラスかそれ以上の光が必要になります。

お日様大好きな植物たちですね。

さて、皆さんのおうちの冬越し中の植物、光足りてますか?

「あんなに大切にしていたのに」という後悔をゼロにしたい。酷暑を生き抜く『究極の夏越し術』を今すぐチェック。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

カテゴリー


上のバナーをクリックしてください。

Kindle Unlimited(読み放題プラン)で読むことができます。➔ 『バラの魔法:自宅の庭をプロの技で美しく彩る 31の裏技』をAmazonでチェックする (Kindle Unlimitedなら0円で今すぐ読めます)

ランキング

  1. 1

    エピデンドラムを高芽で殖やそう

  2. 2

    王室、皇室の方々に捧げられたバラ

  3. 3

    ツルバラを狭い場所で楽しむ方法

TOP