「バラは見事に咲いてくれたのに、なぜか写真が決まらない」「5月と10月は最高なのに、それ以外の季節はなんとなく庭がさみしい」——そんな思いを抱えているバラ愛好家の方は、意外と多いものです。
じつはこの問題、バラ自体の育て方ではなく、「まわりに何を植えるか」で9割が解決します。そのための考え方と具体的な植物を一冊にまとめたのが、このたびKindleにて刊行した新刊『バラに合う植物——一年中美しい庭をつくる、脇役の設計図』です。
この本が解決する、二つの「物足りなさ」
本書が焦点を当てるのは、バラ愛好家が共通して感じる次の二点です。
一つめは「バラの足もとがさみしい」という景観の問題。バラは株元を透かすように剪定するため、どうしても株元がスカスカになります。ここに適切な脇役植物を配置するだけで、庭が一枚の絵として完成します。
二つめは「バラが咲いていない7ヶ月をどう過ごすか」という季節の問題。冬にはクリスマスローズ、早春には球根類、初夏にはジギタリス、真夏にはアンゲロニア、秋にはシュウメイギク——季節ごとに出番がある脇役を揃えることで、庭は一年を通じて主役を持ち続けます。
「ピンク×ブルー・パープル」という最強の配色法則
本書の核心のひとつが、第3章で紹介する配色原則です。色彩学的に見て、ピンクや赤のバラにもっとも映えるのが青から青紫にかけての色合いです。ネペタ(キャットミント)、ベロニカ、ブルーサルビア、ラベンダー、アンゲロニア、アガパンサス——これらの青紫系の植物は、バラの色を鮮やかに引き立てるだけでなく、夏の庭を視覚的に涼しく見せる効果もあります。
配色のルールを一つ知っているだけで、ホームセンターの苗売り場で迷う時間が激減します。本書を読んで「これだったのか」と膝を打つ方が続出しています。
3層デザインで、庭を「絵」にする
本書では植物を「足もと・中景・背景」の三つの層に分けて考えます。
足もとのグラウンドカバーには、タイム類・アジュガ・ヒューケラ・サギゴケなど。中景の宿根草には、ネペタ・ベロニカ・ガウラ・カラミンサなど。背景には、ジギタリス・クレマチス・デルフィニウム・高性リナリアなど。それぞれの役割を理解して配置すると、庭に奥行きと立体感が生まれます。
さらに第4章では、アリウム類・マリーゴールド・カモミールなど「植えるだけで薬剤を減らせる」コンパニオンプランツも詳しく解説。病害虫対策と景観を同時に実現します。
忙しい方のための「時短管理」も充実
働きながら、介護をしながら、ほかの趣味も楽しみながら——そういった現実の生活の中でバラを育てる方のために、第10章では毎日・毎週・毎月のリズムをつくる管理術を、第11章では月別の年間カレンダーを収録しています。「できる範囲で続けること」が、バラの庭を美しく育てる一番の近道です。
15の組み合わせプランと35のFAQ
第12章には「すぐ試せる組み合わせプラン集」として、ベランダ向き・小さな花壇向き・中〜大きな花壇向けの全15プランを掲載。第13章の「よくある質問集」では、35問の実践的なQ&Aで疑問をすっきり解消します。通読するだけでなく、辞書のように手元に置いてお使いください。
「バラの株元にクリスマスローズを3株」——今日から試せる一歩
バラの株元から40〜60センチほど離れた半日陰の場所に、クリスマスローズを3株植えてみてください。夏はバラの葉が日陰を作ってクリスマスローズを守り、冬はバラが葉を落としてクリスマスローズに光を譲る——この美しい季節交代が、本書の「バラと脇役の共生」という考え方をもっとも端的に体現しています。
書籍情報
書名:バラに合う植物——一年中美しい庭をつくる、脇役の設計図
著者:並木順子
フォーマット:Kindle電子書籍
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