ここではシュチュエーション別の仕立て方について、より詳しく解説いたします。
フェンス
フェンスというのは下から上まであるので、最初は地面に近い下の方を中心に花が咲くように誘引します。
地面近くから横に誘引することで下の枝に花芽がつきやすくなります。
バラが伸びてきたら新しい枝を右か左の斜め上に誘引します。
真上よりも斜め上の方が、動きがあって、花が咲いたときにデザイン的にきれいに見えます。
なお、低いフェンスやトレリスにはミニのツルバラやシュラブローズを誘引するようにしましょう。
アーチ
公園にあるようなバラがいっぱい咲いているアーチを自分のお庭でも作りたいですよね。
それにはまず、花首の短いツルバラを選びましょう。
花首が長いと、どうしてもアーチの中で花のむらが出やすくなります。
アーチの大きさにもよりますが、片方の柱の元に3,4本の苗を植えつけて育てていきます。
また、バラが育つと株元が寂しくなるので、足元にはツルバラとは別に四季咲き性のシュラブローズを植えておきましょう。
パーゴラ
パーゴラは全体の面積が大きくなるので、ツルがよく伸びる品種の苗をある程度まとめて購入して、柱の元に3,4苗ずつ植えつけることになります。
ともかく屋根部分まで長く枝を伸ばさないといけないので、まず主柱になる枝を決めて伸ばしていきます。
伸ばし終わってから、低い位置の脇芽からも横枝を出して誘引してください。
少し剪定が面倒になりますが、2つの品種の苗を植えて、柱の部分と屋根の部分で咲かせる品種を変えるとプロのお庭のようになります。
壁面
ツルバラはツタと違って壁面には支柱やビスを設置して誘引していきます。
ですから、あらかじめできあがりのデザインをイメージしてから支柱やビスを設置してください。
剪定や誘引するときにはしごを立てないといけないので、壁の近くには他の木などを植えないようにします。
壁面の下いっぱいに横に苗を並べて植えつけると、一見、壁面全体が花で覆われてきれいと思いがちですが、飽きやすくなります。
少し苗の数を減らし、壁面、時に柱や窓枠などもデザインの中に取り入れるようにすると、枝が太くなっていくにつれて、雰囲気が良くなっていきます。
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