プリムラの人工授粉

宿根草

プリムラの人工授粉

多くのプリムラは日本の猛暑に耐えられずに枯れてしまいます。

どうしても夏越しするには、ともかく涼しくして山野草なみの管理をする必要があります。

それは面倒だという方には、人工授粉して種を採って、秋になってから種まきするという方法があります。

ここではプリムラ類に人工授粉を紹介しますね。

短花柱花と長花柱花

ちょっとむずかしくなりますが、プリムラには雌しべが雄しべより短い短花柱花と、雌しべが雄しべよりも長い長花柱花があります。

同じプリムラ・ジュリアンの同じ品種の中にも株によって短花柱花と長花柱花が混ざっています。

これは自家受粉して血が濃くなるのを防ぐためだと言われています。

短花柱花の場合は自然に種ができることもありますが、長花柱花の場合は人工授粉しないと種ができません。

短花柱花の人工授粉

花粉が良く出ている短花柱花であれば、細い筆で雄しべを触って花粉を出してあげると自然に下の雌しべに花粉がつきます。

自家受粉で良ければ、これでOKですが、自家受粉を続けると株の性質が弱ってきます。

花粉の良く出ている雄しべから花粉を筆に付けて、ピンセットを使って雄しべを取り除いておいた花の雌しべに筆に付いた花粉を付けてあげてください。

この方法を応用すると品種間や系統間の交雑種を作ることができます。

花粉を出す前に雄しべを取り除くと良いでしょう。

長花柱花

短花柱花の雄しべから花粉を取って長花柱花の雌しべに花粉を付けるのが一番簡単ですね。

どうしても長花柱花の花粉を付けたいときは、花びらの一部を切り取って、雌しべの下にある雄しべの先をピンセットで切り取って、その花粉を長花柱花の雌しべに付けます。

どちらにしても長花柱花は種ができにくいので、花粉をたっぷり付けるのがコツです。

種の採取と保存

人工授粉が成功していたら、1ヶ月程度でさやが膨らんできます。

さやが黄色くなってきたら早めに収穫して、紙の封筒などに入れて陰干ししてください。

冷蔵庫の野菜室で秋まで保存してくださいね。

種まき

5-6月を種まき適期と書かれている本もありますが、温暖化している昨今、秋まきの方が危険性は少ないと思います。

秋になって涼しくなってから、水を十分に含ませたピートバンに種まきしてください。

日陰で管理し、上から土をかけたり、覆いをしてはいけません。

発芽適温は15-20度です。

毎日、霧吹きして種を乾かさないように注意してください。

ピートバンも乾かさないように、底面から給水させましょう。

本葉が3枚くらいになったらポリポットに植え替えてあげます。

小粒赤玉土1:ピートモス1くらいの用土がいいでしょう。

プリムラの種類にもよりますが、通常は北風の当たらない半日陰に移して育苗します。

調子を見ながら薄めの液体肥料をあげてください。

大株に仕立てたい場合は、真冬は日光が少し入るくらいの室内の窓辺などで管理しましょう。

秋まきのプリムラの苗は春になってから定植してください。

秋まきの苗はどうしても小ぶりになるので、花壇に植えつけるときは少し密植気味の方が見た目は良いと思います。

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