今年の秋、庭を見て少し戸惑っていませんか。去年は彼岸に合わせて咲いていたヒガンバナが、まだ地面から顔も出していない。そのくせコスモスはもう満開を過ぎかけている。園芸書に「9月中旬」と書いてある作業をその通りにやったのに、株のほうがまったく追いついてこない。
記録的な猛暑が続いた年は、これがあちこちで起きます。そして厄介なのは、ずれ方が一方向ではないことです。暑かったのだから全部遅れる、というならまだ対応しやすいのですが、実際には早まる花と遅れる花が同じ庭に混ざります。同じ夏を過ごした株なのに、逆の方向に動くのです。
実際に今年は、山形の面白山高原でキバナコスモスが例年より1週間ほど早く満開になった一方、滋賀県長浜市の萩の寺では猛暑でハギの開花が遅れ、富山県小矢部市のヒガンバナの里でも開花が1週間ほど遅れました。平年どおりに咲いたところは少数派だったのです。
なぜ逆方向にずれるのか。それは、花を咲かせるスイッチが1種類ではないからです。note記事では、開花の引き金を積算型・地温型・日長型の3つに分けて整理し、カレンダーの日付ではなく株のサインで作業日を決める「株暦(かぶごよみ)」という考え方をご紹介しています。
note記事で紹介している内容
- 同じ猛暑なのにキバナコスモスが早まり、ハギとヒガンバナが遅れた理由
- 開花スイッチの3分類(積算型は前倒し、地温型と日長型は後ろ倒しになる仕組み)
- ヒガンバナが遅れるのは気温ではなく地温が下がらないから、という話
- 日長型のハギは「合図は正確、実行が遅れる」型である理由
- 株暦の読み方(花茎の先端、蕾の色づき、下葉の黄ばみで判断する)
- 土の温度を手のひらで測る方法と、20度を見きわめる目安
- ずれた年に前倒しする作業(一年草の植え替え・宿根草の切り戻し)
- 後ろ倒しにする作業(秋植え球根の植え付け・秋まきの種・秋の植え替え)
- 暦でも株でもなく温度計で決めるべき作業
- 来年のために3行だけ書き留める記録の付け方
例年どおりに咲かないことを、異変として心配しすぎる必要はありません。1週間早い、1週間遅いというずれは、植物が今年の気候にきちんと反応している証拠でもあります。こちらがそれを読み取って動けばいいだけの話です。くわしくは、note記事でご紹介しています。
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