10月に入って、園芸店の棚がすっかり入れ替わりました。夏の草花が片づけられて、代わりに並びはじめるのがパンジーとビオラです。色とりどりの花が咲きそろった棚の前では、やはり足が止まりますね。
ところが、ここで花の咲いている株を選ぶと、春に差が出ます。10月に買うビオラにかぎっては、咲いている株よりも、咲いていない株のほうがいいのです。
理由は、ビオラの本番が12月ではなく3月だからです。春の花数は、冬に入る前にどれだけ株を大きくできたかで決まります。いま咲いている株は、株を広げるために使うはずの養分を花と蕾へ回してしまっています。さらに、店に長く並んで水切れを繰り返した株も花をつけます。植物は環境が悪くなると早く咲くからです。咲いているという一点だけでは、勢いのある株と疲れた株の区別がつきません。
では何を見るのか。根と、脇芽の2つだけです。ポットの底穴から白い根が少しだけ見えていて、持ったときに重みがあり、株元を覗くと小さな芽が3つか4つ見える。この3点が揃っていれば良い苗です。
note記事では、売り場での60秒チェックの手順から、買ってきた苗にまずやること(11月中旬までの摘花と摘芯)、品種の選び分けまで、10月のうちに済ませておく作業をまとめました。
note記事で紹介している内容
- ビオラの本番が3月である理由と、10月・11月が株づくりの勝負になる仕組み
- 10月に咲いている苗が心配な2つの理由(出荷調整と、店での老化)
- 「10月は株を買う、12月は花を買う」という買い分けの目安
- 根の見方。底穴から白い根が少し見えるのが理想、避けたい3つの状態
- 脇芽の数が春の花数になる理由と、株元の覗き方
- 徒長苗の見分け方と、良い苗の形(本葉8枚以上、株幅はポット径と同じか少し広い)
- 売り場での60秒チェック7項目(花は最後まで見ない)
- 苗が並んでいる場所と入荷時期から良品を読む
- 買ってきたらまず花を摘む。11月中旬までの摘花と摘芯のやり方
- 植え付けの要点(1株あたり直径15cm以上、65cmプランターは3株、深植え厳禁、10月中に植える)
- 品種の選び分け(小輪多花性ビオラ、大輪パンジー、フリル・アンティーク系)
花の咲いていない苗を選んで、さらに咲いた花を摘んでしまう。売り場ではいちばん地味な買い物に見えるかもしれません。それでも3月の庭を見比べたら、どちらが得だったかはすぐに分かります。くわしくは、note記事でご紹介しています。
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