夏剪定から2週間ほどたつと、切り口の下から赤みを帯びた新しい枝が伸び、やがてその先端に小さな蕾が見えてきます。ここまでくれば、10月の庭がなんとなく想像できるようになります。
ところが、多くの方がこの時期に油断をします。大きな作業を終えた安心感と、朝晩が少し涼しくなった体感が重なって、水やりの手がゆるむのです。
秋バラでいちばん多い失敗は、じつは剪定の失敗ではありません。剪定はうまくいったのに、9月のあいだにたった一度か二度、鉢を乾かしてしまう。それだけで10月の花は、ひとまわりもふたまわりも小さくなります。しかもこの失敗は、起きた時点では気づきません。気づくのは1か月後、咲いた花を見たときです。
なぜ9月の水切れは取り返しがつかないのか
- 蕾のなかでは花弁のもとになる細胞が分裂中。米粒から小豆大までの時期に、花弁の枚数と花の大きさが決まってしまう
- 一度小さく決まった蕾は、あとから水や肥料を足しても大きくならない
- 鉢バラが最も水を使うのは真夏ではなく9月。葉が増え、残暑が続き、日ざしが横から入るようになるため
株の需要は増えているのに、育てる側の体感は涼しくなっている。この差が9月の水切れを生みます。
note記事で紹介している内容
- 昼にしおれて夕方戻る。それでも起きている4つの損失(蕾の首曲がり、蕾落ち、新芽の停止、葉の縁枯れ)
- 朝は鉢底から流れるまで、夕方は株元に。8号鉢で2リットルから3リットルという具体的な量
- 指で土をさぐるより早い「持ち上げチェック」で乾きを見る
- 素焼き鉢、7号以下、根が回りきった鉢。乾かしやすい鉢の見分け方と応急処置
- 地植えは回数を減らして一度にたっぷり。株1本20リットルから30リットルの理由
- 芽かきの数、肥料は9月中旬まで、秋の長雨と黒星病の対策
- しおれさせてしまったときの手当ての順番(この場面で肥料を足してはいけません)
今年の秋バラを大きく咲かせるかどうかは、これからの30日で決まります。くわしい手順はnote記事でご紹介しています。
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