敷石を張り、人工芝を敷き、駐車場はオープンタイプに。近ごろの外構は、すっかりこの形が主流になりました。草取りの手間は確かに減ります。ところが完成してみると、灰色のコンクリートと均一な敷石ばかりで、どうにも殺風景なのです。
それならばと鉢やプランターを並べると、今度はせっかくの広々としたオープンスペース感が失われます。水やりの手間も増え、台風のたびに鉢を片づけて回ることになります。
広さは残したい。けれども花は欲しい。この二つを両立させる手があります。コンクリートや敷石の「隙間」に、草丈20センチに満たない矮性ナデシコを植えてしまうのです。
鉢は面積を埋めますが、目地に植えた花は地面と同じ高さにあるので、空間の広さを損ないません。オープンスペース感はそのままに、足元だけが華やかになります。
矮性ナデシコが使いやすい3つの理由
- 低いのに丈夫:赤やピンク系で草丈の低い草花は、暑さか寒さのどちらかに弱いものがほとんどでした。矮性ナデシコは耐寒性がマイナス10度前後まであり、暑さにも病虫害にも強い、数少ない例外です。
- 倒伏しない:背が低いため、夕立や長雨のあとに花の重みで倒れることがほとんどありません。
- 植えっぱなしでいい:時々切り戻すだけで、あとは手間いらず。花壇のボーダーラインにも最適です。
note記事で紹介している内容
- コンクリートや敷石の目地に植える「花目地」という考え方
- 隙間に植えるときの下ごしらえ(掘る深さ・用土の配合・株間)
- 絶対に省いてはいけない苦土石灰の一手間(ナデシコは酸性土を嫌います)
- 駐車場に植えるなら必ず避けるべき位置(踏圧には強くありません)
- テルスター系・かほり・うつろい・絞り咲きカワラナデシコの特徴
- 夏越しの成否を分ける、梅雨前の切り戻し
- 3年目に株が木質化したときの、挿し芽による更新方法
秋の苗が店先に並び始めました。植え付けの適期は9月下旬から10月。まずはアプローチの脇、1メートルほどの隙間から始めてみてはいかがでしょう。
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