球根は手間がかかるものだと思っていませんか。秋に植えて、春に咲かせて、葉が枯れるのを待って掘り上げる。乾かして保管して、また秋に植える。この手順どおりにやるなら、たしかに球根は面倒な植物です。
そう思わせているのはチューリップです。日本でいちばん植えられている球根が、いちばん掘り上げを必要とする種類なのです。原産地の中央アジアは夏に雨が降らないので、梅雨と高温が続く日本の夏には耐えられません。
けれども球根のなかには、一度植えたら掘り上げなくていいものがあります。それどころか、掘り上げないほうが毎年数を増やしていくものがあります。見分ける目安は、原種に近いこと、分球で殖えること、皮がしっかりしていることの3つです。
主役はスイセンです。放任に向く最大の理由は、少し意外なところにあります。球根に毒があるのでネズミにもモグラにも食べられないのです。土に埋めたまま忘れていても、誰にも掘り出されません。房総半島や越前海岸の斜面に広がるスイセンの群生が、その性質のいちばん分かりやすい証拠です。
note記事では、スイセンの品種選びから、散らして埋めてあとは勝手に群れを作らせる「球根の放牧」のやり方まで、10月のうちに済ませておく作業をまとめました。
note記事で紹介している内容
- 掘り上げる球根と掘り上げなくていい球根の違い(原産地の夏から考える)
- 放任向き球根を見分ける3つの目安
- スイセンがネズミにもモグラにも食べられない理由
- 目的別の品種選び(ニホンズイセン、ティタティタ、タリア、ジョンキル系)
- 暖地では植えっぱなしに向かない品種と、その見極め
- 一緒に植えたい「放任組」5種(ムスカリ、イフェイオン、原種系チューリップ、スノーフレーク、クロッカス)
- 落葉樹の下が放任球根にとって理想的な場所になる仕組み
- 「球根の放牧」の植え方(深さ・間隔・群れの作り方・元肥)
- 植えっぱなしで失敗する3つの原因(葉を早く切る・混み合いの放置・夏の水やり)
- スイセンの葉をニラと間違える中毒事故を防ぐ植え場所の工夫
10月のうちに1時間かけて埋めておけば、来年の春は何もしなくても花が咲きます。その次の春はもっと増えています。くわしくは、note記事でご紹介しています。
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