2月の園芸作業について簡単に解説いたします。
東京や大阪を基準としておりますので、寒地や暖地では、適宜、時期をずらしたり、寒地や暖地での特別の作業が必要となる場合もあります。
個々の植物の育て方については、インターネット園芸大事典もご参照ください。
バラの園芸作業
2月は引き続き冬季剪定の季節です。
また、寒肥やりも2月中には終えておきましょう。
固形の有機質肥料を株元から少し離して施してください。
冬季は強めの薬剤を散布することができるので、風の弱い日に行いましょう。
バラの大苗の植え付けは1月に行いますが、大苗の入手が遅れた場合は2月中旬までなら大丈夫でしょう。
また、ツルバラの誘引と剪定や大鉢の部分土替えなども2月にも行えます。
クレマチスの園芸作業
蕾がふくらんでくる2月はクレマチスの剪定の適期です。
クレマチスの剪定は種類によって大きく異なりますので、詳細は来週号で詳しく説明いたします。
鉢植えのクレマチスは剪定とともに植え替えも行うといいでしょう。
基本的に根鉢は崩さず、1,2節を鉢土に隠れるように植えつけてください。
庭植えのクレマチスは剪定と誘引は行いますが、クレマチスは根が弱いので基本的には植え替えません。
寒肥は固形の有機質肥料を2つかみくらい株元から30cm離して地面に埋め込むといいでしょう。
洋ランの園芸作業
洋ランは2月も室内の暖かい場所で管理します。
窓際や玄関口などは夜間に温度が下がるので、できるだけ部屋の中央で冬越しさせてあげてください。
コチョウランなどの高温性の洋ランは室内の棚の上など、さらに温度の高い場所の方が安全です。
水やりは1週間に1回くらい少量でいいですが、冷水をそのまま、あげないようにしてくださいね。
開花中の洋ランは水切れさせないように注意してください。
花木、庭木の園芸作業
2月は花木の冬季剪定の季節です。
ただし、アジサイなど秋のうちに花芽ができてしまう植物は、へたに剪定すると花芽を切ってしまうことになるので、注意してください。
ロウバイやウメ、フジやムクゲなどは植え付け、植え替えが可能です。
2月も後半になるとカエデなどは休眠からさめてきますし、ウメなどは花が咲いてきます。
これらの植物の鉢植えでは、水切れさせないように注意してください。
カエデやコニファー、マユミやムラサキシキブなどでは室内で挿し木が可能です。
鉢花の園芸作業
クリスマスローズ、チューリップ、アネモネなどの寒さに強い植物は屋外の日当たりで管理し、鉢土の表面が乾いたら水やりしてください。
肥料は与えません。
パンジーやビオラ、プリムラ類なども屋外の日当たりで管理しますが霜よけは必要です。
シクラメンやクンシラン、木立性ベゴニアなどの寒さに弱い鉢花は室内で管理します。
特にシクラメンなど開花期のものは水切れ、肥料切れにならないように注意してください。
山野草の園芸作業
基本的に山野草は寒さに強いので屋外で管理します。
ただし日当たりで管理するのは原種シクラメンや原種スイセン、日本サクラソウやイワシャジンなどだけです。
ほとんどの山野草は屋外の半日陰の棚上で管理します。
寒さに弱いウチョウランは水やりを控え、北風が当たらない日陰で発泡スチロール箱などに入れて休眠させます。
普通の山野草は鉢土が乾いたら水やりしてください。
また、開花中のものや早春に開花する山野草については肥料も施してください。
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