そもそもバラは落葉樹なので、普通の草花よりも強いです。
根も深く張っているので多少、雨がなくても耐えられます。
また、寒くなれば落葉してダメージを小さくできますよね。
ただひとつ、日が当たらないとさすがに花が小さくなったり、花数が少なくなったり、全く花が咲かないということもあります。
ですから、都会などで日陰になる場所はバラが育てられないと思っておられる方も多いのではないでしょうか。
今回は、日当たりが悪いという悪条件を克服してバラを咲かせようというお話です。
耐陰性の強い品種を使う
たくさんのバラの品種の中には半日陰のような場所でも育って花を咲かせてくれる品種もあります。
そのような品種を使えば、日照時間が3,4時間のところでもバラの花を咲かせてくれます。
コーネリアなどのハイブリッドムスクローズの中には暑さ寒さに強く耐陰性もある品種があります。
スノーグースなども非常に強靭な品種ですね。
塀の上を這わせる
日陰になっている原因を考えると、塀の陰になっていることが多いものです。
それなら、ツルバラやスタンダード仕立てにされたバラの枝を塀の上に誘引すれば日当たりは良くなりますよね。
特に道路に面した壁は、道路の上には建物はないので、日当たりが抜群に良く、驚くほど花付きが良くなります。
隣家に面している塀の場合は塀の内側に塀と同じ高さの棚を作って、そこに誘引すればいいでしょう。
バラで塀の影になっている部分は思い切って枝を切り、スタンダード仕立てのようにするといいでしょう。
そして、株元にアオキなどの背が低く日陰に強い植物を目隠しに植えてもいいかもしれませんね。
大鉢の上に載せる
日陰になっている場所も1日中観察していると1,2時間は日が当たっていることが多いものです。
そして、その日陰の空間の上の方はもっと日が当たっていることも多いです。
そこで、バラの高さを高くすればバラの葉にも日が当たって花付きがよくなります。
たとえば、大きい鉢に古土や発泡スチロールなどを入れて、その上にバラの鉢を載せると上の方の葉に日が当たるようになることがあります。
また、マンションのベランダなどではハイブリッドティーなどの大きく育つ品種を大鉢に植えつけると意外に良く花が咲きます。
良く枝が伸びるツルバラなどをオベリスクやトレリスなどの上部に誘引していっても、日が当たりやすくなりますよね。
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