ハイブリッドティーなどの普通のバラの品種は接ぎ木で殖やします。
つぎ木と聞くと「むずかしいそう」と思われるかもしれませんが、基本的に性質の強いバラですので、意外と簡単につぎ木することができます。
バラの場合は、挿し木よりもつぎ木の方が、後々、育てやすいと思います。
2月がバラのつぎ木の適期ですので、バラ栽培の中級者以上の方は、是非、挑戦してみてください。
ただし、品種登録されている品種は、殖やした苗は、自分だけで楽しむ以外には使えません。
親戚や友人に贈ることはできませんので、ご注意ください。
必要なもの
まず、台木となるノイバラを購入してください。
棘をなくした台木用の品種が通販などで売られています。
剪定バサミ、切り出しナイフ(カッター)、軍手、つぎ木テープが必要です。
剪定バサミと切り出しナイフは良く研いでおきましょう。
つぎ穂の準備
つぎ木に乾燥は大敵です。
つぎ穂と台木を準備して、台木につぎまで、5分くらいで行う必要があります。
つぎ穂には、昨年開花した充実した枝で、適当な硬さの枝で、芽がまだ膨らんでいないものを使います。
だいたい、つぎ木には元気の良い枝の中間部分を使うと覚えておけば良いでしょう。
まず、葉が残っていたら、葉を全部、葉柄部分を残して切ってください。
次に、つぎ穂に使う部分の棘を切り落とします。
それから、芽の5mm上を切って、1芽ずつ切り分けてください。
切ったつぎ穂は水あげしてはいけません。
台木の準備
台木の根の先を少しだけ切り戻します。
台木は根が出ているところと緑の茎が出ているところの間で、直角になるように切ります。
台木とつぎ穂を接ぐ
台木の端を3mm分、斜めに切り落とします。
斜めに切った側の内側2mmくらいのところで、下に2cmほど切れ目を入れます。
この時、樹皮の内側の形成層がはっきり見えていることが重要です。
台木に合わせて、つぎ穂も切ります。
つぎ穂の芽の根元を斜めに切り落とします。
この時、芽の反対側から芽の方向へ斜め45度で切り落としてください。
さらに、芽の反対側を深さ2mm、長さ2cmくらい、そぎ落とします。
こちらも、形成層が見えている必要があります。
つぎ穂の芽の方が外側になるように、台木の切れ目に差し込みます。
この時、つぎ穂の内側の形成層と台木の形成層を合わせると活着しやすいようです。
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