鉢を置ける場所は限られています。玄関先に2つ、ベランダに3つ、それくらいが現実ではないでしょうか。そうなると、ひとつの鉢でどれだけ長く楽しめるかが勝負になります。
球根の鉢には、もったいないところがあります。チューリップだけを植えた鉢は、4月の2週間ほどが見どころで、あとは葉だけです。10月に植えて半年待って、咲くのは2週間。これを2段にすると、2月下旬のクロッカスから4月下旬のチューリップまで、同じ鉢で2か月ぶんの花になります。
ダブルデッカーとは、ひとつの鉢に球根の階を2つ作る植え方です。上の階にムスカリやクロッカスなどの小球根、下の階にチューリップやスイセン、ヒヤシンスなどの大球根を入れます。球根の上に草花を植える方法とは別のもので、球根2段にさらに草花を重ねた多層式は、海外ではバルブ・ラザニアと呼ばれます。
2段に重ねられる理由は単純です。球根はもともと大きさによって植える深さが違い、大球根はかぶせる土が5cmから10cm、小球根は3cmから5cm。それぞれを適正な深さに置いたら、自然に上下2段になるのです。ただし大きいものを下、小さいものを上という順番は、守らないと小球根が地上に出てこられません。
note記事では、10号深鉢(深さ28cm)を例に、鉢底石から表土までの寸法を層ごとに図解しました。断面図・配置図・開花リレー表の挿絵つきです。
note記事で紹介している内容
- 混同されやすい3つの呼び方(重ね植え・ダブルデッカー・バルブ・ラザニア)の整理【図あり】
- なぜ2段に重ねられるのか。大球根と小球根で違う「適正な深さ」
- 鉢は深さ28cm以上。素材選びと、水はけを強めた土の配合
- 鉢底石3cm→用土→下段の球根→土7cm→上段の球根→土4cm、という寸法の全体図【断面図】
- 上段は下段の真上を避けて千鳥に置く理由と、上から見た配置図【図あり】
- 10号鉢の球数の目安(下段チューリップ5球+上段ムスカリ12球)
- 組み合わせ3つの型。王道型・早春型(2月下旬から咲く)・白一色型と品種名
- スノードロップからチューリップまでの開花リレー表【図あり】
- 失敗する4つの原因(上下の逆転・真上の重なり・水のやりすぎ・球根の質)
- 花後の扱い。翌年も増える小球根と、1年で使い切る大球根の分かれ目
球根を並べる手間は、1段のときより5分増えるだけです。それで2月下旬から4月下旬まで、同じ鉢が咲き続けます。植え付けの適期は10月下旬から11月下旬。くわしくは、note記事でご紹介しています。
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